大変!背中ニキビがかゆい・・その原因と対策とは?
痒いのは本当に背中ニキビ?
背中にできてしまった赤いポツポツ。普段なかなか見ることのできない背中だからこそ、痒くなって初めて気づいた!なんてこともあります。
ですがそれ、本当に背中ニキビでしょうか?実は背中の赤い、かゆ~いポツポツは、ニキビ以外の可能性も考えられます。
背中ニキビなのか違うのか?によって、痒みをおさえる方法や対策が変わってきますので、さらに悪化させないためにもまずは自分のポツポツが一体何なのか?調べてみましょう。
背中がかゆい原因3つ!あなたはどれに当てはまるでしょうか?
突如として出来てしまった背中の痒いポツポツ。このかゆ~い背中のポツポツには、主に3つの種類(原因)が考えられます。まずはどんなものがあるのか、見てみましょう。
① あせも
実はよく背中ニキビと間違えられるのがあせも。背中のあせもは背中にかいた汗が残ってしまった状態で湿気が多くなることでおこります。もっと詳しく言うと、汗をかいた後の背中には「黄色ブドウ球菌」という細菌が増殖しやすくなります。
この黄色ブドウ球菌は汗が大好物なエサなので、いつまで経っても背中の汗が拭かれない限りはどんどん増殖していく一方で、結果的に「あせも」という形で背中に現れてしまいます。
あせもは汗っかきな赤ちゃんにもよく見られる症状ですが、とにかく痒くて夜も眠れない!くらいに悪化することもあるので注意が必要です。あせもを治すには、まずは汗をこまめにふき取ることが大前提ですが、掻きむしったりしてこれ以上皮膚荒れを悪化させないためにも、皮膚科やクリニックなどを受診することをおススメします。
皮膚科やクリニックではおそらくステロイド剤が処方されます。ステロイドの影響を気にする方であれば濃度の薄いものを処方してもらうなど、その場で医師に相談してみましょう。
② アレルギー反応
意外と多い原因がこれです。アレルギー反応。単にアレルギー反応と言ってしまうと非常に抽象的ですが、要はハウスダストやダニ、洋服の素材や特定の木や草、犬や猫など、ある特定の物質が肌に触れたときに炎症をおこしてしまうことを指します。
その原因となる物質は人によっても違いますし、何に触っても何も起こらない人もいれば、複数の物質が少し肌に触れただけで湿疹ができてしまう、という人もいます。
アレルギーの原因を特定することは非常に難しいと言われていますが、現代までに人間の生活様式が大きく変わってきたことで引き起こされているといいます。
例えば
・添加物の含まれる食品をたくさん食べている
化学物質まみれの食べ物ばかり食べていたら自然の摂理に相反し、身体が良くないほうに変化していくそうです。
・街が都市化している
草や木、土、動物(家畜など)を身近にみたり接したりする機会が減り、自然界のものへの免疫がつかなくなってしまいます。
逆に農家や牧場で育った子供はあらゆる物質への免疫が高いといわれており、アレルギーによる湿疹はもちろん、花粉症などにもなりにくいといわれています。
自分がどんなアレルギーを持っているのかは、最近は病院での血液検査で分かりますので、背中のかゆみの原因に少し心当たりがあったら(最近洋服の素材が違った、食べ物を見直したらマシになった、布団を何日も洗っていないなど)、一度アレルギー検査をしてみることをおススメします。
費用は1万円前後(もっと安くしているところもあります)で受けられます。
③ ニキビ
あせもと似ているのでその具体的な見分け方は次章で解説しますが、背中ニキビの可能性ももちろんあります。背中ニキビがなぜ痒くなるのかと言うと、それは肌の乾燥がおこっているからです。ニキビってどちらかというと乾燥肌よりオイリー肌の方がなりやすいように思えますが、実は乾燥でも背中ニキビは出来やすくなってしまいます。
なぜなら背中が乾燥すると、人間に本来必要な量の皮脂もなくなってしまい、肌が「異常事態」として察知し、逆に皮脂の過剰分泌をおこそうとするからです。おまけにカサカサ肌は肌質を硬くさせてしまうので、毛穴をふさぎやすくなってしまいます。
背中ニキビは毛穴に皮脂が詰まって引き起こされるので、カサカサなのに皮脂が過剰分泌され、さらに毛穴がふさがれてしまってはニキビが出来る格好の条件が揃ってしまうわけです。よって、背中ニキビの痒みをなくす方法は「乾燥を防ぐ」ことになりますが、具体的な手法は追って解説します。その前に、あせもとニキビの見分け方を解説します。
あせもとニキビの見分け方
アレルギーは普段の生活との「変化点」を探っていくことで特定できることが多いですが(例えば昨日新しい洋服を着たとか、全くもって珍しいものを食べたとか)、あせもとニキビとなると結構似ているので判別するのが難しかったりします。ではどうやって見分けることができるのか? それは、下記がポイントとなります。
・あせも ⇒肌全体の炎症
・ニキビ ⇒それぞれの毛穴の炎症
上記が決定的な違いになります。あせもの肌全体の炎症というのは必ずしも「ポツポツ」の部分だけが赤くなっているのではなく、ポツポツとポツポツの間の平坦な肌の部分にまで痒みが広がり、肌全体が赤くなってしまっている状態です。
対してニキビの赤みというのは、それぞれの毛穴ごとに赤く炎症を起こしており、ニキビのない部分はあくまでも普通の状態(炎症をおこしていない状態)といえます。
また、ニキビには様々な種類があり、赤く炎症をおこすニキビでなくても、「ポツポツはあるけどそこまで赤くない」、「ポツポツの中に白いの(皮脂)が見える」、というような状態であれば、それもほぼニキビと言えそうです。
背中ニキビのかゆみを治す方法とは!
では、背中に出来てしまったニキビの痒みを抑えるにはどうしたら良いのでしょうか?上述でもありますが、背中ニキビがかゆい=乾燥肌が原因なので、この乾燥を抑えていくことが大前提となります。
一般的に背中ニキビを治しながら乾燥も抑えるには、
ビタミンC誘導体の入ったボディクリームや化粧水、乳液
を背中に塗ることが有効です(ただ、化粧水の場合は化粧水をつけたあとに乳液などでカバーしないと、逆に水分が抜けて乾燥を招きます)。
またビタミンC誘導体のクリームなどがすぐに手に入らない場合であれば、お手持ちのボディクリームでの代用も可能です。ポイントは、「ニキビ=脂っぽそう」というイメージを払拭し、とにかく保湿をして乾燥を防ぐことです。
また、乾燥肌の背中ニキビは肌がかなり敏感になっているので、下記を守って背中に強い刺激や負担をかけないことも大切です。
・お風呂でからだは固形石鹸で手で洗う
(固形石鹸のほうが液体石鹸に比べて余計なものが入っていません)
・髪の毛の毛先が背中にあたらないようにする
刺激を与えずに清潔に保ち、かつ保湿をすることで痒みはもとより背中ニキビも良くなっていきますので、ぜひ実践してみてください。
まとめ
(1)背中ニキビが痒い!と思っていたけどニキビ以外の可能性もある。考えられる症状は下記の3つ
①あせも
②アレルギー症状
③ニキビ
(2)あせもとニキビの見分け方は下記。なおニキビには白ニキビや黒ニキビなど「赤いぽつぽつ」以外の症状もある
・あせも ⇒肌全体の炎症
・ニキビ ⇒それぞれの毛穴の炎症
(3)背中ニキビの痒みを治すには、乾燥を防ぎ背中に刺激を与えないことが大切。
・ビタミンC誘導体の入ったボディクリームなどを塗る
・からだを洗うときは固形石鹸で手で洗う
・髪の毛の毛先が背中にあたらないようにする
如何でしたか?背中が痒いと気になって気になって仕方ないですよね。背中のポツポツはニキビ以外にも可能性があることをお分かり頂けたかと思います。まずは自分の痒いポツポツはどれに当てはまるのかを知り、正しい対処をすることが治癒への近道になりますね。
それが背中ニキビであれば、その背中の痒みは「乾燥」が原因です。背中の乾燥が続くとさらにニキビを悪化させかねませんので、とにかく保湿をしてかゆみを抑えていきましょう。保湿は、背中ニキビの鎮静化にもつながるので、欠かさず行ってくださいね!