背中ニキビに効きそうな化粧水!ドラッグストアで探してみました
あまり知られていないかもしれませんが、背中ニキビを治すには絶対に肌を乾燥させてはいけません。
ニキビというと皮脂が多くて逆に乾燥させたほうがいいのでは?というイメージを持つかもしれませんが、10代の思春期ニキビならともかく、私たち女性の背中ニキビに乾燥は大敵です。
なぜなら背中が乾燥することによって皮膚が硬くなり、毛穴を閉じやすくしてしまうからです。さらに、背中の乾燥によって本来必要な皮脂が足りなくなると、肌細胞が逆に皮脂を過剰分泌させようとしてしまうからです。
そうすると何が起こるかというと、過剰な皮脂が硬くなった毛穴に詰まりやすくなり、ニキビ菌(アクネ菌)の過剰繁殖を招くようになり、結果、背中ニキビができやすくなってしまうのです。
今ある背中ニキビを治し、またこれ以上増やさないためには背中を常に保湿し、肌を柔らかくすることが必要になってきます。
一番いいのは背中ニキビ用のクリームで保湿することですが、もっと身近にあるもの、安いもので治したい!という方むけに、ドラッグストアでも買える化粧水で、背中ニキビにも保湿効果が期待できるものを調査してきました。
化粧水というと顔だけに使うイメージがありますが、決して用途が限られている訳ではありません。
女性の敏感な肌向けにつくられた化粧水は、ただのボディクリームなどよりもたくさんの有効成分が入っている事が多いので、実は背中ニキビにはもってこいのホームケア商品なのです。
背中ニキビに効く化粧水とは?
ドラッグストアで化粧水を見つける前に、まずは背中ニキビに効く化粧水の「定義」について整理します。どんなものが入っているのを選ぶべきでしょうか?
ドラッグストアで見つけるときは決して「ニキビ用」という商品にこだわらず、とにかく背中ニキビに良い成分が配合されているか?に着目します。
そしてその背中ニキビに効く成分とは何かというと、「ビタミンC誘導体」になるのです。
ビタミンC誘導体とは?
ビタミンCはそのままでは肌に入り込んでいくことができないのですが、肌への浸透力が高くなるように開発されたのが「ビタミンC誘導体」と呼ばれるものです。
このビタミンC誘導体にはどんな効果があるのかというと、一番よく知られているのは「美白」効果です。シミやニキビ跡のある肌はメラニン色素が沈着してしまった状態ですが、このメラニンの抑制を抑えくれる働きがあり、肌をだんだん明るくしていく作用があるのです。
また、このビタミンC誘導体には抗酸化作用があるためアンチエイジングにも優れています。
さらに、皮脂の過剰分泌を抑える働きもあるため、ニキビ跡やアンチエイジングだけでなく、ニキビそのものを抑えていくことにも効き、背中ニキビが慢性的に出来やすい人にとってはぜひ普段のケアで使いたいものになります。
背中ニキビの原因であるアクネ菌は皮脂をエサとして繁殖していきニキビの悪化を招くので、皮脂を抑えることがいかに大切かが分かります。
ただ、一口にビタミンC誘導体と言っても種類は様々で、成分表記も「ビタミンC誘導体」と書かれていることはあまりなく、専門家以外だと分かりにくいという難点もあります。
ですので、ここで特におススメなビタミンC誘導体がどんなものかご紹介します。「ビタミンC」は化学名でいうと「アスコルビン酸」ですが、これを浸透しやすい誘導型にしたもので、かつ積極的に選びたいものが下記になります。
・リン酸アスコルビル
・リン酸アスコルビルMg
・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na
・3-O-エチルアスコルビン酸
の4つです。名前は難しいですが、もしご自分で選ぶ時は参考にしてみてください。
ドラッグストアで買える、背中ニキビに効くビタミンC誘導体の化粧水は?
ではここで、上記のビタミンC誘導体の入ったドラッグストアの化粧水をご紹介します。
実際に近所のドラッグストアで1つ1つ化粧水の成分を見ながら探してみました。コスパの特にいいもの、少し高めのものもあわせてご紹介します。
特にコスパのいいもの
素肌しずく ぷるっとしずく化粧水
アサヒ研究所(アサヒフードアンドヘルスケア株式会社)から発売されているこの化粧水は、もう名前の通りビタミンC誘導体がたくさん入っています。
上記で書いたパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naの他にも、グリセリルアスコルビン酸というビタミンC誘導体が入っています。
化粧水だけでなく美容液としての作用もあるので、化粧水を塗ったあとの保湿ケアもそのままでき、背中ニキビと背中の乾燥対策にはとても優秀なものといえます。
また、価格も980円(200ml)と安く、これだけの成分を考えると非常にコスパも優れていることが分かります。
メラノCC
こちらは目薬でも有名なロート製薬株式会社から発売されている「メラノCC」です。有効成分は3-Oエチルアスコルビン酸で、商品の全面で「しみ」「美白」をうたっている通り、ビタミンCの強い還元性をもつので特にニキビ跡などの色素沈着に有効です。
もちろん皮脂の抑制もするので、ニキビの治療、予防にも役立ちます。某化粧品口コミサイトでもかなり高評価を得ているようで、こちらも1000円前後で買えますのでコスパ含めて優秀な商品といえます。
素肌しずくもメラノCCも、販売会社はアサヒやロート製薬と名の知れた大きな会社なので、それだけ研究開発への投資もさかんにできるのかもしれませんね。その点でも信頼できるポイントかなと思います。
すこし高めのもの
ASTALIFT
こちらは赤のパッケージが有名なFUJIFILMのASTALIFTです。こちらに入っているビタミンC誘導体はリン酸アスコルビルMgです。
ほかのビタミンC誘導体と成分は同じですが、こちらのほうが沈殿しやすく、高配合が難しいと言われています。しかしリン酸アスコルビルMgに含まれるミネラルとマグネシウムが、肌への浸透を手助けしてくれ、浸透率を高めてくれるようです。
化粧水1本3,000円~4,000円するので少し高めの値段設定ではありますが、それだけ背中ニキビにも期待できそうですね。
化粧水のあとには保湿美容液など忘れずに
ビタミンC誘導体の化粧水をした後は、必ず乳液や美容保湿液で整えることを忘れないでください。
たっぷりの化粧水で肌に潤いと柔らかさをもたらしますが、そのままにしておくと逆に乾燥を招きますので、顔のお手入れ同様、仕上げに乳液や保湿液でフタをしてください。
現在お持ちのものでも構いませんし、同じ商品をライン使いするのでもOKです。
「ニキビ用」の化粧水に注意!
上記では背中ニキビにとって有効なビタミンC誘導体の含まれる化粧水をピックアップしましたが、ではニキビ用とうたった化粧水はどうでしょうか?
下記にニキビ用化粧水の成分も分析してみます。
ここで見ていくのは
メンソレータムの「アクネス」
というミストタイプのものです。「大人ニキビにも効く」と書いてあるので選んでみました。
さて、こちらの成分表はこんな感じ。
・エタノール(22.84%)
・サリチル酸(0.5%)
・アラントイン(0.2%)
・1.3-プチレングリコール
・キサンタンガム
・パラベン
どうやら一番多く配合されているのはエタノールのようです。
エタノールとはアルコールの一種であり、確かにパッケージで言うような「原因菌をおさえる」=アクネ菌を殺菌する、ことができるわけですが、でも敏感な背中ニキビに悩む女性の皆さんには、結論としてはこれは使わないで欲しいです。
なぜなら、理由は2つあります。
① アクネ菌は常在菌であり、全てを殺菌してしまっては肌がダメージをうける
② エタノールは酷い乾燥を招く
からです。特に乾燥を招くものは絶対に使ってはいけません、上述でも書きましたが背中ニキビは「乾燥」がタブーで、エタノールは水よりも蒸発するのが早いものですので、肌をすぐに乾燥させてしまうにはもってこいのものだからです。
さらに、エタノールは肌そのものへの刺激も強いため、背中ニキビにとっては不必要な刺激になり、肌そのものへのダメージが大きくなってしまいます。
皮脂が多くてアクネ菌が過剰になっている思春期ニキビならともかく、この商品がなぜ「大人にきびにも効く」のかは疑問です。
背中ニキビに良い成分の化粧水はニキビ用でなくてもありますので、ぜひ注意してビタミンC誘導体のものを選んでみてくださいね。
まとめ
(1)ドラッグストアでも買える背中ニキビのケア商品は、ビタミンC誘導体の入った化粧水がおすすめ
(2)ビタミンC誘導体は皮脂をおさえ、ニキビ跡などの色素沈着にも有効
(3)特にリン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、3-O-エチルアスコルビン酸と名前の入ったものがいい。
(4)具体的には、アサヒ研究所の「素肌しずく ぷるっとしずく化粧水」とロート製薬の「メラノCC」が優秀!
(5)「ニキビ用」の商品には、殺菌成分であるエタノールが入っており(メンソレータムのアクネス)、逆に背中ニキビを乾燥させ悪化させてしまうので、避けたほうがいい
如何でしたか?背中ニキビがあるとどんなケアをするのがいいか迷ってしまいますよね。
でもドラッグストアでも見つけられるケア商品があれば、手軽だし安く手に入るので便利ですよね。背中ニキビにはビタミンC誘導体が有効ということが分かりました。ぜひその成分の含まれる化粧水を探してみてくださいね。
また、女性の背中ニキビ用に開発された下記商品も参考にしてみてください。背中ニキビは乾燥が大敵といいましたが、しっかり保湿ができて、背中ニキビに特化した優しい成分がたっぷりの商品です。
ドラッグストアの商品よりも少し高くなりますが、よかったら見てください。
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